黄金の刻 ー服部金太郎物語ーテレビ朝日ドラマプレミアム 2024年3月30日(土)21時に放送。セイコーの創業者 服部金太郎の生涯をテーマにしたもので、著者 楡周平の同名小説「黄金の刻 小説 服部金太郎」を元に映像化された。内容は史実に基づいているもののあくまでも小説であることから史実とは違った設定や創作された登場人物で構成された物語となっている。テレビ朝日ドラマプレミアム『黄金の刻〜服部金太郎物語〜』より引用これまで日本の時計史に関係した人物や時計がテーマとなった史実のドラマは一切なかったこともあり、大変興味深く、古い時計に携わる者として楽しみにしておりました。内容のことに関しては、賛否両論あるところかと思います。服部金太郎氏を引き立てる役として手の不自由な人物を敢えて創作する必要があったのかなど、あまりいい気持ちにはなれず少し心配になりました。服部金太郎氏は、大変立派な方であったことは事実で、修理店から始め修理技術が優れていたことからメーカーへと成長していきましたので素晴らしい人物であります。職人としての名人が経営者として成功するか否かは比例せず、むしろ反比例していることの方が歴史上多くあります。服部金太郎氏は、経営者としても大成功をおさめており、世界のセイコーの礎を築きました。ドラマを拝見しておりましたら、魚子模様の話が展開されていき、吉川鶴彦氏が登場し、吉川鶴彦氏が魚子模様を施した商館時計を納品します。大きな木箱から紙に包まれた一つを取り出し包みを開けます。服部金太郎氏は、その仕上がりに対して大いに喜び可能性を見出します。そこに映し出された商館時計は、実は私自身が手掛けた商館時計でしたので大変驚きました。この時計の経緯など詳細は伏せますが、私が仕上げた商館時計でした。不思議なもので自分の手掛けた商館時計は一目でわかるもので、すぐにわかりました。この商館時計も華やかな環境にいるようで大変嬉しい限りです。商館時計に魅了されこの世界に入ったこともあり、このような時計をテーマとしたドラマに起用され光栄に存じます。この商館時計は、ドラマ内では魚子模様を象徴する時計として扱われていて、その後も登場していました。服部金太郎氏が、歴史を振り返るシーンの冊子にも魚子彫時計として紹介されていました。この商館時計もたくさんの有名な俳優の方々に触れて頂き、扱って頂けて誇り高かったと思います。この商館時計は、私の手元にやってきたときは不動でかなり汚れている状態でした。この仕事をしていて良かったなと感じました。商館時計は、まだまだマニアックな時計で、正当な評価がされていない時計です。こうして一人でも多くの方々の目に触れることで一人でも興味を持ってくださる方が増えれば嬉しい限りです。時計修理の仕事を生業としておりますが、商館時計を知って頂けるような活動もしております。まだまだ成果は出ておりませんが、少しずつですが動きも出てきております。また、その活動内容なども機会があればこちらでご紹介したいと思います。今回は『黄金の刻 ー服部金太郎物語ー』のお話をさせて頂きました。▶︎「愛用している特別な仕上げを施したコロン商会 商館時計」はこちら▶︎「JPS仕上げ お客様依頼の小型のコロン商会 舞鶴印 高級仕様 商館時計」はこちら商館時計の魅力をご自身で感じてみませんか。100年以上前の時計とは思えないほど、洗練されていて上品な時計です。商館時計のオーバーホールや修理のことはJPSへお気軽にご相談ください。