エルジン(ELGIN NAT'L WATCH CO)シカゴ市長であるB.W.レイモンドが、1864年に技術者を招き創業した時計製造会社を前身とするアメリカ老舗時計製造会社。懐中時計全盛の最盛期にはアメリカ全体生産量の半数を担うほどの栄華を誇るが1964年に工場を閉鎖、終焉を迎える。秒針のない時針分針のみとしたモデル。懐中時計といえば、スモールセコンドと言われる秒針が6時位置に配されるのが一般的です。それは機械式ムーブメントならではであり、4番車に直接秒針を取り付けていることにあります。この時計は敢えて4番車に秒針を取り付けていないモデルとなります。JPS仕上げムーブメント修理(不具合箇所の修理)オーバーホールケース洗浄研磨仕上げムーブメント洗浄仕上げ文字盤洗浄仕上げ時針分針洗浄仕上げetc.の作業を行いました。秒針がないこと以外にも大変面白い時計で、分解する際にムーブメントの取り出しに少し迷いました。と言いますのも、この手の時計はアメリカならではの四つバネ式になっていることが多く、こちらも四つバネで、本来ムーブメントは文字盤ごと枠から抜けるのですが、なぜか抜けませんでした。ルーペで細部を確認するが変わった点はなくムーブメントを押しても一向に抜けません。一点考えられることがあるのですが…そのまさかでした…この文字盤は被せ式の文字盤だったんです。被せ式の文字盤は、リピーターやクロノグラフといった文字盤裏に複雑な機構がある際に蓋のようになっていて地板に被せて固定している文字盤のことです。高級時計にこのような仕様になっている文字盤もあります。この時計の文字盤がまさかの被せ式文字盤で、文字盤を外すと容易にムーブメントは抜けました。ムーブメントが抜けなかった大きな理由は、文字盤がムーブメントに取り付けられているのではなく、ムーブメントの固定枠自体に取り付けられていることによるものでした。この文字盤の中央部分は、レコード盤のように溝がきられ美しく輝いております。二針であるだけなのですがある意味斬新に見えます。ケースは、アメリカ製によくある金張りエングレービングケースですが、裏面はデザイン製豊かなエングレービングとなっております。この時計が製造されたのは1919年(大正8年)です。メタル製の被せ式文字盤は縁部分に経年劣化がありますが、まずまず綺麗な状態でケースなど綺麗に仕上がっております。ELGIN 二針 被せ文字盤 金張 エングレービング 1919 懐中時計横幅:43.4mm縦幅:49.7mm(リューズまで)/54.0mm(環まで)厚み:9.6mm重さ:43.35g価格 38,900円(保証付) SOLD OUT 大変ユニークなエルジンの時計。コレクションいいかがでしょうか。▶︎コロン商会の「JPS仕上げを施した明治時代の商館時計」はこちら懐中時計のオーバーホールや修理のことならJPSへご相談ください。