SEIKO(SEIKOSHA)1881年前身となる服部時計店創業。掛時計や置時計をはじめタイムキーパーなど懐中時計の販売を手掛け鉄道時計にも採用、軍用モデルや恩賜時計にも採用され日本を代表する老舗時計ブランドとなる。腕時計ローレルは日本初の腕時計で知られ、機械遺産となる。グランドセイコーなど世界的にも有名。SEIKOブランド誕生時代「SEIKO」というブランド名は、1923年の関東大震災で社屋工場全焼からの復活を機に「精巧な時計を作る」という決意を新たに1924年に冠されたものです。この時計のムーブメントの「SEIKOSHA」刻印にあるように、初めは精工舎というメーカーでSEIKOはブランド名であったことがわかると思います。この時計は1924年以降に製造された精工舎時代のSEIKOブランドの時計となります。パリス環式 方位磁石付きベルトこの「パリス環式ベルト」は軍人から一般人まで使用されていました。そのパリス環式ベルトの中にはこのように方位磁石(コンパス)が装着されたもの、または装着できる仕様のものもありました。このベルトをご覧になられて何か違和感を感じませんか?そうです。昔のベルトは今とは違って上下逆に装着していたようです。理由は不明なのですが、現在は尾錠が上に装着するようになっています。この時計の場合では、方位磁石があるのでこのように装着すると、手首側に方位磁石がくるので手首を返すだけで方位を容易に確認することができます。今と違って昔は方位磁石を大変重宝したといいます。実際に懐中時計の時代には鎖のフォブには必ず方位磁石がついていました。懐中時計から腕時計になる腕時計初期の時代においても方位磁石は必須であったことがうかがえます。想像してみてください。今は地図アプリですぐに確認ができますし、GPSで位置も向きもわかってしまいます。ナビというものがない時代では地図を必ず持ち絶えず重宝したものです。それも道には必ず標識があるので方角を気にする必要もありません。ですが、この時計の時代を考えてみてください。標識もままならない時代においては目印にするものは方位しかありません。方位で自分の行き先を確認して行動をしていたことになります。それだけ方位というものは大変重要なものだったんです。今では使うことがなくなったものですが、少し前までは必要不可欠なアイテムでした。このベルトの裏には、「東京府 特免品」のシールが貼られてあります。このシールは昭和15年(1940年)に施工された「奢侈品等製造販売制限規則」から貼られたものになります。戦時中の贅沢品を規制し管理していた頃のベルトということになります。そして、東京都ではなく東京府と書かれてあります。慶応4年(1868年)に江戸から東京府と変わり、東京府から東京都に昭和18年(1943年)に変わることになります。ですので…このベルトは少なくとも1940年〜1943年の間のベルトということになります。歴史背景の垣間見える大変貴重なベルトが装着された腕時計となります。この時計は販売しておりのすので、興味がございましたらご連絡ください。精工舎 SEIKOブランド時代のパリス環ベルト手巻き式腕時計横幅:29.6mm(竜頭まで)縦幅:28.0mm / 34.2mm(ラグまで)ラグ幅:16.4mm厚み:9.1mmベルト幅:23.2mmベルト長:23.5cm※方位磁石付き※腕回り19cmまで可能と思われます価格 58,900円(保証付) SOLD OUTこの時計のように方位磁石のついたベルトというのも初期の頃ならではですので大変貴重な時計です。興味が湧きましたらご連絡ください。ヴィンテージウォッチのオーバーホールや修理など、宜しければJPSにお任せください。