時の記念日天智天皇が漏刻と鐘鼓によって初めて刻を知らせたことに由来している。大正時代、近代化が進み行く上で、国民自身の意識改革は急務となり『時の大切さ』を知らせ『時間厳守』を促進する目的とし定められた古くからある記念日。時の記念日である6月10日に、天智天皇を祀る近江神宮では漏刻祭が執り行われている。VIVA!! 時の記念日古時計クラブ創立40周年を記念し先月6月8日(土)から開催しておりました展示イベント『VIVA!! 時の記念日』も、いよいよ本日と明日7月8日(月)で終わりとなります。前回、『「時の記念日」特別展示イベント終了間近 』では展示内容のことなどをご紹介させていただきましたが、今回は6月9日(日)のワークショップと翌10日(月)の講演についてご紹介させていただこうと思います。9日(日)のワークショップは、『幕末から明治時代の商館時計に触れてみよう』ということで、8階常設展示室前にあるロトンダという場所で開催しました。昔の木造校舎にあった木製の机と椅子、そして黒板があり小さな教室のようになっている場所で、実際に椅子に座っていただき商館時計に触れて体験していただくという内容です。宣伝期間が少なかったのですが、たくさんの来館者の方々に参加していただきました。年齢性別関係なく年配の方から4歳くらいの子まで幅広く商館時計に触れていただきました。学生の女の子から『かっこいいい』という言葉もあり、案外女性の方が真剣に触れていたように感じました。そして、翌日10日(月)の講演は、予約制で宣伝期間が少なかったのですがたくさんの方々がご参加くださいました。講演は3階大ホールでプロジェクターで行いました。講演は、まず『商館時計の魅力と楽しみ方』、そして『時計修理の面白さ』という2部制で行いました。『商館時計の魅力と楽しみ方』で講演しました講師は、幕末明治の時計研究そしてフランソワ・ペルゴの研究の第一人者である大川展功(おおかわ のぶよし)さんが行いました。日本の時計史において欠かすことのできない日本初の時計師フランソワ・ペルゴのこと、そして、フランソワ・ペルゴと大親友であったジェームス・ファブルブラント、彼の会社であるスイス商館 ファブルブラント商会のこと、8階にある川口居留地の模型のファブルブラント商会の大阪店など色々とお話しくださいました。そして、大阪に時計商がたくさんいたこと、国産化を目指し研鑽を重ねていたことなどお話しくださいました。皆さん知らなかったことばかりですので真剣に耳を傾けてらっしゃいました。そして、国産化に成功した服部金太郎の功績などをお話しくださいました。商館時計が好きな者にとって大川さんを知らない方はいないというほど有名な方です。我々の古時計クラブのメンバーでもあります。Wikipediaで『商館時計』のことなどが色々と記載されてますが、大川さんが以前に「世界の腕時計」で執筆されていた「商館時計蒐集綺談」の内容がほぼと言えます。それだけ業界では知られた方なんです。そして実は、この日、著名な時計雑誌『WATCHNAVI(ウォッチナビ)』が取材に来てくださってまして、編集長と著名なライターである柴田充さん、そしてまさかまさかの『時計王』で知られる松山猛さんもお越しになられていました。松山猛さんは『イムジン河』の作詞で知られ、作詞家として広く活躍されてらっしゃる方ですが、時計業界でも大変有名な方です。そのような環境で大川さんの後に『時計修理の面白さ』ということで、光栄なことに私が、大先輩の方々の前で講演をさせていただきました。『時計修理の面白さ』というタイトルですので、実際に私が時計修理をするようになったきっかけや経緯などを実体験をもとにお話しさせていただきました。そして、実際の修復前と修復後をご覧いただいてご説明をしました。昔の時計はイコールダメな時計ではないということをお話しさせていただきましたが、正直重鎮の皆様の前でしたのではっきりと覚えていません。時計修理ができれば、商館時計を自分仕様に特別な仕上げをすることだってできる、価値を上げることができる、技術も当然必要ですが、どんな名人であってもはじめは初心者です。時計修理で一番大切なことは『愛情』だということを講演ではお話しをさせていただきました。皆さん真摯に耳を傾けてくださいまして本当に感謝です。講演後、参加者の方々が我々のもとにお越しになり、所有の珍しい懐中時計を見せてくださったり、お持ちの時計の相談であったり、修理に出したがなおらなかった相談など、参加者の皆様と色々とお話をさせていただく機会があり別フロアでもお声をかけてくださいまして時計修理のご相談をいただきました。予期していなかったので実際の声をお聞きすることができて嬉しかった反面、相談するとこがなく困っていることや修理に出しての問題など時計修理の実情をまざまざと知ることにもなりました。この時にお預かりした時計、そして後日ご連絡をくださりお預かりした時計など全て修理を完了しまして納品させていただきました。皆さん本当に喜んでくださいまして、講演をさせていただいて本当に良かったと思いました。機会を与えてくださったことに感謝です。今回お預かりした修理のお話は、次回にさせていただこうと思います。大阪くらしの今昔館〒530-0041大阪府大阪市北区天神橋6丁目4−20 住まい情報センタービル 8階大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」Tel 06-6242-1170大阪くらしの今昔館でも告知していただいております。▶︎大阪くらしの今昔館 による告知『時の記念日展示イベント「VIVA!!時の記念日」開催します!』はこちら!特別展示イベント 『VIVA!! 時の記念日』【開催期間】6月8日(土)〜7月8日(月)開館時間 午前10時〜午後5時休館日 火曜日(祝日の場合は開館)8階常設展示では、川口居留地にあったファブルブラント商会の大阪店の模型があり、そのフロアの展示スペースで、ファブルブラント商会の商館時計や大阪時計商の商館時計、関連した懐中時計が一斉に展示されます。大阪にちなんだ時計商の時計がここまで展示されることがないので、大変見どころのある展示になっております。また、8階ロビーの展示スペースでは『時の記念日』にちなんだ面白い置時計やポスター、腕時計なども展示されます。展示に際し、QRコードのクイズもあり、その場で展示物をみながら学べるようにもなっておりますので、是非とも楽しんでいただければと思っております。9日(日)には、説明を聞きながら実際に商館時計を手に取って体験できるワークショップも行いますので、明治時代の商館時計をご堪能いただけます。そして、10日(月)には、『商館時計の魅力と修理の面白さ 』の講演もあります。講演は、中休憩のある二部構成となっており、一部『商館時計の魅力と楽しみ方 』では、商館時計研究で大変有名な私も大変お世話になっておりますメンバーの方が登壇されます。商館時計がお好きな方ならご存知の方です。そして、二部『時計修理の面白さ』では、恥ずかしながら私がお話しをさせていただくことになっております。専門的なことではなく、私の体験をもとに商館時計の楽しさなどを気楽に聞いていただけるような内容にしようと思っております。もし、お時間があればお立ち寄りいただけますと嬉しいです。私の所属する古時計クラブは、2024年6月10日の『時の記念日』で創立40周年を迎えます。古時計クラブ / OWCC(Old Watch & Clock Club)2ヶ月に1回日曜日に大阪市内で開催※古時計クラブでは新メンバーを募集しております。時計好きなら大歓迎です。▶︎「愛用している特別な仕上げを施したコロン商会 商館時計」はこちら▶︎「JPS仕上げ お客様依頼の小型のコロン商会 舞鶴印 高級仕様 商館時計」はこちら商館時計の魅力をご自身で感じてみませんか。100年以上前の時計とは思えないほど、洗練されていて上品な時計です。商館時計のオーバーホールや修理のことはJPSへお気軽にご相談ください。