ゲデオン・トーメン(Gedeon Thommen 1831-1890 )スイスの時計師。1853年に時計製造会社を創業、1885年にデジタル表示の特許を取得。この時計製造会社こそが、現在のレビュートーメンの前身、彼の死後、レビュートーメンとして航空業界の主要製品の製造を行なっていました。また、クリケットというアラーム腕時計が世界的に人気を博し、多くのアメリカ大統領に愛用される。デジタル表示 ジャンピングアワー&ミニッツゲデオントーメンのデジタル表示の懐中時計です。デジタル表示の懐中時計は、有名なところではIWCのものが有名で、その次にこのゲデオントーメンが知られています。文字盤の上部の窓が時間を示し、下部の小窓2つが分を表示します。最下部のスモールセコンドは秒針となります。上部の写真では、「4時38分」を表しています。時が進むと8が9に「カシャッ」と切り替わりますので、そのギミックを毎分楽しめるのも醍醐味です。時間が5時になる際には全てが切り替わるので見ていても楽しい時計でもあります。この図面は、「デジタル表示 ジャンピングアワー&ミニッツ」(1886年)の特許申請された書類となります。下の図面は、文字盤裏に3つダイヤルがある状態ですが、それぞれ窓や小窓にどのようにダイヤルも数字が表示されるかがよくわかると思います。そして、上の図面が、3つのそれぞれのダイヤルを取り外した状態で、それぞれ歯車が連動して動くことが確認できます。このデジタル表示 ジャンピングアワー&ミニッツは、この文字盤裏の部分だけが特殊な構造をしているだけで、ムーブメントはごくごく普通のものとなります。これがデジタル表示 ジャンピングアワー&ミニッツのムーブメント、ごく普通の19世紀によくあるシリンダー脱進機の金鍍金ムーブメントであることがわかります。「Gedeon Thommen」であることの証明として「G.T」と刻印されてあります。鉄地ケースでムーブメント保護の中蓋がついております。内側は黒い本来の色合いが残っていますが外部は錆などが研磨されたのか薄く剥げてしまっています。JPS仕上げムーブメント修理(不具合箇所の修理)オーバーホールムーブメント洗浄仕上げメタル文字盤の洗浄仕上げダイヤル汚れ除去仕上げetc.鉄地ケースの研磨なとはできないので汚れや大きな錆などの除去のみとなりました。メタル文字盤も腐食や劣化があり、塗膜の剥げなども気になることから汚れ除去のみの洗浄となりました。シリンダー脱進機は調子良くなりました。デジタル表示 ジャンピングアワー&ミニッツの切り替わりも軽く小気味良くなり、音やギミックを楽しめる時計となりました。▶︎「モダンデザインが今となっては新しい手巻き腕時計」はこちらこのような面白い時計と出会えるのもアンティーク懐中時計の醍醐味と言えます。クオーツではレトログラードなども安価でありますが、やはり機械式でのギミックに魅力を感じますよね。デジタル表示のジャンピングアワー&ミニッツという19世紀の時計…100年以上前にこのような画期的なものがあったというのも本当に不思議に感じませんか。時計の世界は驚くことばかりです。アンティーク懐中時計の醍醐味を少しでも感じていただけますと幸いです。手に入れた際には、是非ともオーバーホールや修理のことはJPSへご相談ください。