セールスマンケース時計のムーブメントを顧客に見せるためガラスが嵌め込まれスケルトンとなったケース。日本では明治時代の商館時計初期の鍵巻きからリューズ巻きに変遷する際、裏スケルトンにした鍵巻きケースで製作されたリューズ巻きのものが見受けられる。無銘この時計にはメーカーを判別する刻印は一切なく製造番号のみが刻印されている。鍵巻きケースにリューズをつけた裏スケルトンモデルで、所謂リューズ巻き機構を見せるために製作されたセールスマンケースと考えられる。真鍮製ケースに金鍍金が施されており、同様にムーブメントにも金鍍金が施されている。アンクル受け・ガンギ部分・香箱受けがシルバー色のパーツが施され、ゴールド色の中で上品なアクセントとなっている。▶︎「彫刻の見事なブルウル兄弟商会の商館時計」JPS仕上げムーブメント修理オーバーホールケース研磨仕上げムーブメント洗浄仕上げ文字盤洗浄仕上げ時針分針秒針洗浄仕上げetc.と諸々の作業を行いました。裏スケルトン金鍍金ケースは、側面やリューズ部・環などにすり減りなどが見受けられますが、全体的に綺麗になりました。表・裏ともに同様のガラス風防がつき雰囲気があります。時刻合わせは、ダボ式で1時位置のダボを押しながら時刻合わせを行う機構ですが、商館時計にある形状とりがっておりまして、ダボがかなり長く、文字盤の「PATENT」という表記までの長さがあります。この時計の構造はダボにおいてもそうでしたが特殊な機構となっておりました。巻き芯がほぼ中心部までの長さがあり、その中ほどに螺旋状に加工された筒状の歯車があり、横の少し厚みのある螺旋状に加工された歯車が噛み合うことでゼンマイが巻かれる機構です。本来なら、キチ車・鼓車が文字盤上部くらいの位置にあるものですが、この時計は前記したようなことから鼓車を動かすキチ車の代わりに螺旋状の筒状があり、鼓車はその下の中心部に直接筒カナと接続する機構となっています。香箱に彫刻が施されており、一部が香箱受けから見えるようになっています。これはゼンマイが解け時計が稼働していくことで、彫刻模様も少しずつ動いていく状況が見えるようになっています。手描きされたインデックスの琺瑯文字盤は大変綺麗な状態で、小豆色に焼き入れされた意匠針も繊細で大変美しい針となっています。ムーブメントが光り輝く綺麗な時計です。鍵巻きケースのセールスマンケースは、なかなかないので大変希少な逸品と言えます。販売しておりますので、お気軽にお声がけください。無銘 PATENT 15石 セールスマンケース 金鍍金 意匠針 懐中時計横幅:47.3mm縦幅:63.9mm(リューズまで)/ 70.9mm(環まで)厚み:17.2mm重さ:78.11g価格 85,900円(保証付) SOLD OUT懐中時計は手をかけてやればやるほど良い時計になります。明治時代大正時代の時計にしかない上品な魅力がありますので多くの方に知っていただけると嬉しく思います。▶︎コロン商会の「JPS仕上げを施した明治時代の商館時計」はこちら商館時計・懐中時計ならJPSにお任せください。JPS仕上げで綺麗に甦りますので、お気軽にご相談ください。