JPS仕上げの商館時計を比較商館時計は、明治時代に外国商館が販売した懐中時計で、携帯する時計としては日本に初めてやってきた懐中時計でもあります。アールシュミット商会(R.Schmid & Co)アールシュミット社の商館時計を3社ほどの商館が横浜を拠点に変遷して販売していました。また、アールシュミット社自体も明治時代の一時期に横浜に直営店として商館を構えていたこともありました。アールシュミットは、スイスの立派な時計製造会社でもあります。今回紹介するのはアールシュミット社直営のアールシュミット商会が扱った魚子模様ハンターケースの商館時計となります。明治時代の商館時計ですので、ケースは酸化した状態で黒ずんでいます。そして、ムーブメントや針も酸化しくすんでおり、状態悪く埃や油の固着などがある状態となります。 JPSによる仕上げこの商館時計の作業に関しては、ムーブメント修理オーバーホールケース研磨仕上げムーブメント鏡面仕上げ輪列研磨仕上げビス頭研磨仕上げ文字盤洗浄仕上げ時針分針秒針研磨仕上げetc.と諸々を行いました。写真ではムーブメントの鏡面仕上げが写り込みで鏡面に見えないことが残念です。実物は鏡面になっておりますので綺麗な輝きをしております。全体的に綺麗になりましたので新品のような状態で明治時代の時計とは思えない仕上がりとなっております。JPSで行う商館時計の仕上げは写真のようになります。元々は自身が愛用していた商館時計を鏡面に仕上げて所持していたことがきっかけで、同じように仕上げてほしいという依頼があり、仕上げサービスを行うようになりました。仕上げられた商館時計は、どんな高級時計にも負けないまた違った存在感と高級感があります。自身の経験からも言えるのですが、時計好きの方々にお見せするとまず驚かれます。間違いなく見せてほしいとおっしゃられますので、手渡すとまじまじとムーブメントもご覧になられ感嘆されますよ。